新卒採用では、「集まらない」「辞退される」「定着しない」という課題が同時に起きています。採用充足率が下がり続ける一方で、学生は早い時期に複数の内定を得たあとも、納得できる就職先を探し続けています。2026年9月16日に開催した共催セミナーでは、3社の専門家が、市場構造・理系学生との接点・候補者の意思決定という3つの視点から実践策を解説しました。本ページでは、その内容をご紹介します。
登壇者
- 杉原 航輝(株式会社ABABA 執行役員)
- 栗田 貴彬(株式会社アカリク 採用コンサルティング事業部 事業部長)
- 松村 恭行(株式会社Human Resource Design)
早く動くだけでは「採れる会社」になれない
本セミナーでは、3社の専門家が、就職活動の早期化・長期化を生む構造、理系学生との後半戦の接点、候補者の意思決定から逆算する情報設計を解説しました。重要なのは、時期だけでなく、誰に・何を・どのように届けるかを一貫して設計することです。
レポートは次の4つの視点で構成しています。
| No. | 視点 | 内容 |
|---|---|---|
| 01 | 市場構造 | 早期化と長期化が同時に進む理由を捉え、採用活動の前半戦・後半戦を設計する |
| 02 | 研究志向層 | 一般的な就活カレンダーだけでは見えない理系学生の動きを捉え、接点をつくる |
| 03 | 意思決定設計 | 候補者が会う前に得る情報から逆算し、自社が選ばれる理由をつくる |
| 04 | 個別最適化 | 評価理由・期待・働くイメージを一人ひとりに合わせて伝え、納得度を高める |
早期化への対応を単なる前倒しで終わらせず、自社が勝てる時期と対象を見極めたうえで、候補者が納得するまでを一つの流れとして設計することが重要です。
数字で見る、新卒採用の「早期化・長期化」
新卒採用の充足率は、2016年卒の86.3%から2026年卒の69.7%へ、10年で16.6ポイント低下しています。早期に内定を得た学生が、納得できる企業を探して活動を続ける動きも広がっています。
採用は「集まらない・辞退される・定着しない」の三重苦
- 集まらない|学生数の減少と採用競争の激化により、従来と同じ媒体・時期だけでは必要な母集団を確保しにくくなっています。
- 辞退される|早期に複数内定を得た学生は、その後も比較を続けるため、選考中・内定後の辞退が増えやすくなります。
- 定着しない|仕事内容や職場環境の理解が浅いまま承諾すると、入社後のギャップや早期離職につながりやすくなります。
「早期内定」と「納得内定」は同じではない内定を早く出すことだけをゴールにせず、学生が比較・検討する期間を通じて、自社で働く納得感を育てる必要があります。
9月以降に始まる「就職活動2週目」
就職活動は春から夏で終わるとは限りません。内定を持ちながらも納得できていない学生や、研究・部活動などを優先していた学生が、9月以降に改めて動き始めます。これが「就職活動2週目」です。
早期化・長期化を生む3つの構造
- 学生人口の減少と競争激化|限られた学生に多くの企業が接触し、学生優位の市場が続いています。
- 早期選考と複数内定|学生は早く内定を得る一方、納得できる企業を求めて比較を続けます。
- 後半戦への対策不足|春夏の採用だけで判断すると、秋以降に動く学生との接点を逃します。
採用市場は「早く動いても、辞退のリスクは避けられない」構造になっています。企業には、歩留まりの改善と辞退の防止を同時に進めることが求められています。
では、9月以降に動く学生と、どう出会い、どう選ばれるのか
レポートの後半では、理系学生を「就活志向層」と「研究志向層」に分けて捉える視点、後半戦で接点をつくる具体策、候補者が会う前に意思決定を終えているという前提に立った情報設計、そして内定者一人ひとりの納得をつくるコミュニケーションまでを解説しています。明日から使えるチェックリストと、3つのアクションも収録しました。
レポートではセミナー全編のまとめを公開中
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収録内容
- 理系学生を「就活志向層」と「研究志向層」で捉える
- 後半戦は「攻めの採用」に切り替える
- 候補者は「会う前」に意思決定している
- 求人票に書きにくい情報ほど、候補者は知りたい
- 機能的価値と情緒的価値を両方伝える
- 採用レゾナンスで意思決定を設計する
- 採用コミュニケーションのチェックリスト
- Q&A|ディスカッションサマリ
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