新卒追加募集・二次募集はいつから開始する?目標達成におすすめ方法を解説

掲載日: 2026-05-10
新卒追加募集・二次募集はいつから開始する?目標達成におすすめ方法を解説
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新卒追加募集とは?

新卒追加募集とは、春採用後に採用予定人数の未達や内定辞退による欠員を補うために、追加で学生を募る採用活動のことです。「二次募集」も近い意味で使われますが、呼称に明確な定義はなく、企業によって使い方は異なります。いずれも、採用目標の達成を図ることや、通常採用で出会えなかった学生層に接触することを目的に実施されます。

追加募集と二次募集の違い

追加募集と二次募集はいずれも追加的な採用活動を指しますが、実務的には厳密な定義があるわけではなく、企業によって使い分けが異なります。そのうえで一般的な傾向として、追加募集は春採用後に採用人数の未達や内定辞退による欠員を補うため、不足分を埋める目的で実施されるケースが多く見られます。一方、二次募集は、あらかじめ複数回の募集を前提とした「第2回目の採用機会」を指し、必ずしも欠員補充に限定されません。実施時期としては、追加募集は状況に応じて随時行われるのに対し、二次募集は夏・秋など計画的に設定されるケースが多い点も特徴です。

企業が追加募集を実施する理由

企業が追加募集を実施する主な理由は以下の3つです。

  • 採用計画の未達分を補う。
  • 内定辞退による欠員を補充する。
  • 通常採用で出会えなかった学生層へ接触する。

それぞれの理由について、以下で詳しく解説します。

採用計画の未達分を補う

春採用で目標人数に達しなかった場合、追加募集は不足分を補うための有効な対応策となります。

未達の要因としては、応募数の不足、選考通過率の低さ、内定辞退の多さなどが考えられます。まずは各プロセスの数値を振り返り、どこに課題があったのかを特定することが求められます。そのうえで、採用要件の見直しや訴求内容の改善、採用手法の変更などを行い、母集団の質と量の双方を高める施策を実施することで、採用目標の達成を目指します。

また、追加募集を場当たり的な対応で終わらせないためには、そもそもの母集団形成の考え方や手法を見直すことが重要です。母集団形成の基本から具体的な設計方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

母集団形成とは?手法や手順、採用の質を高めるポイントと注意点を解説

内定辞退による欠員補充

内定辞退によって欠員が生じた場合、その補充のために追加募集が実施されることが多くあります。特に内定を出した後から内定式前後にかけては辞退が発生しやすく、想定より承諾数が不足するケースも少なくありません。辞退が確認された段階で速やかに追加募集を開始することで、選考期間を確保しながら採用計画への影響を最小限に抑え、必要な人材の確保につなげることができます。

なお、内定辞退による欠員を防ぐためには、発生後の対応だけでなく、辞退が起きる構造や理由を事前に把握しておくことが重要です。内定辞退の主な原因や具体的な対策については、以下の記事で詳しく解説しています。

内定辞退の理由ランキングすぐ出来る対策を徹底解説

通常採用で会えなかった層へ接触

通常採用で出会えなかった層への接触は、追加募集の大きな目的の一つです。春採用では、留学中で不在だった学生や、部活動・研究に注力していた層、進路を再検討している学生などと十分に接点を持てないケースがあります。これらの学生は独自の経験や高い専門性を持つことも多く、企業にとって有望な人材となり得ます。こうした層へのアプローチには、ダイレクトリクルーティングや人材紹介、個別説明会の実施など、企業側から積極的に接点を作る手法が有効です。

追加募集の実施時期

追加募集は、年間を通じて主に以下の3つの時期に実施されます。

  • 夏採用(6月〜8月):春採用直後の不足補填が中心で、早期対応が求められる。
  • 秋採用(9月〜11月):内定辞退による欠員の補充に加え、採用ターゲットや訴求内容の見直しが求められる。
  • 冬採用(12月以降):未内定層への最終アプローチで、短期決着が重視される。

夏採用(6月~8月)

夏採用(6月〜8月)は、春採用直後の不足分を補うために実施されるケースが多く、早期に母集団を再形成できるというメリットがあります。活動を継続している学生と接点を持ちやすい一方で、母集団の絶対数は減少し始めるため、訴求力やスピードが重要になります。

項目内容
スケジュール例6月:広報開始/7月:選考/8月:内定出し
メリット早期に不足補填が可能、意欲の高い学生と接触できる
デメリット学生数が減少し、競争が激化しやすい
注意点選考フローを短縮し、迅速な意思決定を行う必要がある

秋採用(9月~11月)

秋採用(9月〜11月)は、内定辞退の発生や採用未達の最終調整として実施されるケースが多いです。内定式前後でも就職活動を継続する学生は一定数おり、「より納得できる企業」を求めて動く層との接点が生まれます。一方で母集団はさらに限定されるため、個別対応や迅速な選考が重要です。

この時期は既存内定者への配慮も欠かせません。追加募集の実施が不信感につながらないよう説明やフォローを行うとともに、条件や評価基準の一貫性を保つことが求められます。

冬採用(12月以降)

冬採用(12月以降)は、採用未達が残る場合に実施される最終的な募集機会であり、就職先が未決定の学生や進路変更層へのアプローチが中心となります。ただし母集団は大きく限定されるため、短期間での意思決定と個別対応が求められます。

一方で、入社時期が迫る中での採用となるため、労働条件の明示や内定通知などの手続きはより厳密に行う必要があります。加えて、入社後の受け入れ体制や教育計画も事前に整備し、スムーズなオンボーディングにつなげることが求められます。

追加募集の実施手順

追加募集は、以下の4ステップで進めるのが一般的です。

  1. 春採用の課題分析:応募数や辞退率を振り返り、未達要因を特定する。
  2. 採用計画の再設定:人数・要件・時期を現実的に見直す。
  3. 募集要項の作成と告知:訴求内容を再設計し、適切な媒体で周知する。
  4. 選考プロセスの実行:スピードと基準の一貫性を保って選考を進める。

春採用の課題分析

春採用の課題分析は、追加募集の成果を左右する重要なプロセスです。まず定量面では、応募数、書類通過率、面接通過率、内定率、内定承諾率などの各指標を分解し、どの段階で歩留まりが低下しているかを特定します。これにより、母集団の不足なのか、選考基準が厳しすぎるのかなど、どこにボトルネックがあるのかを明確にできます。

一方で定性面では、辞退理由や面接時の評価コメント、学生からのフィードバックを分析し、「なぜ選ばれなかったのか」「どこで魅力が伝わっていないのか」を把握します。定量・定性の両面から要因を整理することで、採用要件や訴求内容、選考設計の改善につなげやすくなります。

採用計画の再設定

採用計画の再設定では、春採用の分析結果を踏まえ、現実的かつ達成可能な計画へと見直すことが重要です。まず人数については、不足人数だけでなく辞退リスクも考慮し、必要採用数と内定目標数を再設計します。次にスケジュールについては、内定通知の時期から逆算し、広報・選考期間を踏まえた実行可能な日程に調整します。また予算面では、媒体費や紹介手数料、広告費などの配分を見直し、費用対効果の高い施策に集中させることが求められます。

これらの要素を一体的に再設計することで、限られた期間でも成果につながる採用計画を構築することができます。

募集要項の作成と告知

募集要項の作成と告知では、追加募集の特性を踏まえた「明確さ」と「スピード感」が重要です。春採用との差分を意識し、募集背景(追加募集を実施する理由)、選考フローの簡略化、内定までの期間を具体的に記載することで、応募へのハードルを下げられます。また、対象条件(再応募可否など)も明示して混乱を防ぎます。

告知文の例としては、「○○職の追加募集を開始しました。締切:○月○日、最短○週間で内定」といった簡潔な構成が有効です。あわせて以下のポイントを押さえることで、認知と応募率の向上につながります。

  1. 募集背景の明記
  2. スケジュールの具体化
  3. 応募条件の整理
  4. 導線(URL)の設置
  5. 媒体別の表現最適化

選考プロセスの実行

選考プロセスの実行においては、限られた期間で内定承諾につなげるためにスピードと一貫性を両立したフロー設計が重要です。選考回数を絞りつつも評価基準は維持し、学生の不安を軽減するために選考意図や工程を明確に伝える必要があります。また、面接日程の柔軟化やオンライン活用により、機会損失を防ぐことも重要です。

スケジュール例としては、「1週目:エントリー・書類選考、2週目:一次面接、3週目:最終面接・内定提示」といった短期設計が有効です。各工程間の待機期間を最小限に抑え、迅速な意思決定とフォローを行うことで承諾率の向上につなげることができます。

追加募集を実施するメリット

追加募集を実施する主なメリットは以下の3点です。

  • 採用目標の達成につながる。
  • 多様な学生と出会える。
  • 採用活動の改善に活かせる。

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。

採用目標を達成できる

採用目標の達成は、事業計画の実現に直結する重要な成果です。必要な人員を確保できれば、業務の停滞や既存社員への負担の増加を防ぎ、組織全体の生産性やサービス品質の維持・向上につながります。

また、計画通りに人材を配置できることで、教育や配属もスムーズに進み、早期戦力化が期待できます。さらに、追加募集によって採用充足率を高めることで、採用活動の安定性が向上し、翌年度以降の採用計画の精度向上にも寄与します。

多様な学生と出会える

追加募集では、春採用とは異なる学生層と接点を持てる点が大きなメリットです。たとえば、留学や研究、部活動に注力していた学生や、進路を再検討している層など、時期の違いによって新たな候補者に出会う機会が生まれます。これにより、画一的な人材に偏らず、多様な価値観や経験を持つ人材の採用が可能になります。

こうした多様性の確保は、組織内の発想力や問題解決力の向上につながり、変化への適応力を高める要因となります。結果として、企業全体の競争力強化にも寄与します。

採用活動の改善に繋がる

追加募集は、採用活動全体を見直す機会としても有効です。春採用の結果を踏まえ、どの工程に課題があったのかを再検証することで、プロセス改善につなげることができます。たとえば、母集団形成、選考基準、訴求内容などの見直しが挙げられます。

PDCA(計画・実行・評価・改善)の観点では、春採用の結果を「Check(評価)」として分析し、追加募集での施策改善を「Act(改善)」として実行します。その後の結果を再度検証することで、「Plan(計画)」「Do(実行)」の精度が高まり、継続的な採用力の向上につながります。

追加募集を成功させるには

追加募集を成功させるには、以下の4つのポイントが重要です。

  • 求める人物像の再定義:自社に合う基準を明確化するため。
  • 選考フローの効率化:短期間で意思決定するため。
  • 攻めの採用手法の活用:限られた母集団に能動的に接触するため。
  • 学生の不安への対応:内定承諾率を高めるため。

求める人物像の再定義

追加募集を成功させるには、春採用の結果を踏まえた求める人物像の再定義が不可欠です。応募数や通過率が伸びなかった場合、要件が過度に厳しい、あるいは自社に適していない可能性があります。

まずは、選考データや内定者・辞退者の傾向を分析し、自社で活躍している人材との共通点を言語化します。そのうえで「必須条件」と「あれば望ましい条件」を整理し、評価基準を現実的かつ再現性のある内容に調整することが重要です。さらに、抽象的な要件は具体的な行動やスキルレベルに落とし込み、選考で一貫して判断できる基準を設けることで、母集団の質と選考精度の向上につながります。

選考フローの効率化

追加募集では、限られた期間で採用を完了する必要があるため、選考フローの効率化が重要です。書類選考と一次面接を統合する、面接回数を3回から2回に削減するなど、判断精度を保ちながら工程を短縮する設計が求められます。

【標準選考との比較】

  • 標準:説明会→書類→1次→2次→最終(約3~4週間)
  • 短縮:説明会兼面接→最終(約1~2週間)

選考を短期間で進める場合は、「評価基準の事前統一」「面接官の即日判断」「日程の柔軟調整」が不可欠です。一方で、見極めが甘くなるリスクや志望度醸成不足による辞退の増加にも注意が必要です。スピードと質のバランスを取りつつ、判断ポイントを絞ることが成功の鍵となります。

攻めの採用手法の活用

追加募集では母集団が限られるため、応募を待つのではなく企業側から働きかける「攻めの採用手法」が有効です。代表例がダイレクトリクルーティングで、OfferBoxやMatcher、キミスカなどのサービスを活用し、データベース上の学生に直接スカウトを送ります。

これらのサービスの活用においては、ターゲット条件を設定し、志向や経験に合わせて文面を個別最適化することで、返信率と志望度を高められます。また、リクルートエージェントなどの新卒紹介サービスを併用すれば、要件に合致する学生を効率的に確保できます。さらに、逆求人型サイトでは学生の自己PRを基にアプローチできるため、潜在層への接触も可能です。これらを組み合わせ、接点の量と質を同時に高めることが重要です。

学生の不安への対応

追加募集に応募する学生は「今からでも間に合うのか」「内定の安定性はあるのか」といった不安を抱えやすい傾向があります。そのため、企業側は不安の要因ごとに具体的な対応を行うことが重要です。

たとえば、選考時期への不安には「選考開始から内定まで最短○週間」と明示し、スケジュールの透明性を高めます。企業理解への不安には、個別説明会や社員面談を設け、業務内容や働き方を具体的に伝えることが有効です。また、内定後の不安に対しては、フォロー面談や内定者向けコンテンツを用意し、入社までの見通しを示します。こうした対応により安心感を醸成し、志望度と承諾率の向上につなげることができます。

追加募集に効果的な採用手法

追加募集に効果的な採用手法は以下の3つです。

  • ダイレクトリクルーティング:企業から直接アプローチでき、母集団が少ない時期でもターゲット学生に効率的に接触可能。
  • 新卒紹介サービス:要件に合う学生を紹介してもらえ、短期間で確度の高い母集団を形成できる場面に有効。
  • 逆求人型サイト:学生のプロフィールを基にアプローチでき、潜在層や多様な人材と出会いたい場合に有効。

1. ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業が学生データベースから対象者を選定し、個別にスカウトを送る採用手法です。応募を待つ従来型と異なり、母集団が限られる追加募集でも効率的に接点を創出できる点が大きなメリットです。志向や経験に合わせた個別メッセージにより、返信率や志望度の向上も期待できます。

【主要サービス比較】

  • OfferBox:利用学生数が多く、幅広い層にアプローチ可能。
  • キミスカ:適性検査と連動し、マッチ度の高い学生を抽出。
  • Matcher:OB訪問型で、関係構築を通じた志望度向上に強み。

これらのサービスを効果的に運用するには、ターゲットの明確化、スカウト文の個別最適化、送信後の迅速なフォローが重要です。単なる一斉配信ではなく、質の高い接触を積み重ねることで成果につながります。

ダイレクトリクルーティングの基本的な仕組みや成功させるポイントについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

ダイレクトリクルーティングとは?主な手法や利用メリット、成功事例を解説

2. 新卒紹介サービス

新卒紹介サービスは、人材紹介会社が企業の採用要件に合致する学生を選定し、紹介する手法です。自社で母集団形成を行う手間を削減でき、短期間で一定の質を担保した候補者と出会える点が大きなメリットです。特に追加募集では、スピードと確度の両立が求められるため有効な手段となります。

費用は成功報酬型が一般的で、内定承諾時に年収の一定割合(例:20〜35%程度)を支払う仕組みです。初期費用が抑えられる一方、採用単価は高くなりやすいため人数やポジションを限定して活用することが重要です。

選定ポイントとしては、紹介実績のある業界・職種の適合性、登録学生の属性、サポート体制(面談代行・日程調整など)を確認することが挙げられます。自社の採用要件を明確に共有し、精度の高いマッチングを実現することが成果につながります。

3. 逆求人型サイト

逆求人型サイトは、学生が自身のプロフィールや志向を登録し、それを見た企業がスカウトを送るダイレクトリクルーティングの一種です。学生側の情報発信を起点にマッチングが行われるため、志向や価値観に基づいた出会いが生まれやすい点が特徴です。

代表的なサービスとしては、OfferBox、キミスカ、dodaキャンパスなどがあり、それぞれ登録学生の属性や機能(適性検査、スカウト通数制限など)に違いがあります。自社のターゲット層に合った媒体選定が重要です。

効果的に活用するには、企業プロフィールの充実が不可欠です。事業内容だけでなく、働き方やキャリアパス、具体的な業務イメージを明示し、学生が「自分に合うか」を判断できる情報を盛り込みます。また、スカウト文は個別性を持たせ、学生の強みや経験に言及することで返信率を高めることができます。

逆求人サイトの基本的な仕組みや利用するメリット、デメリットについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

逆求人サイトとは?利用メリット・デメリット、おすすめサービスを解説 

追加募集の告知方法

追加募集の告知は、複数チャネルを組み合わせて実施することが重要です。

  • 自社採用サイト:情報の網羅性が高く、志望度の高い学生に詳細を届けられる。
  • 就活ナビサイト:幅広い学生層にリーチでき、母集団形成に有効。
  • SNS:拡散性が高く、潜在層やライト層への認知獲得に適している。
  • 大学キャリアセンター:学校経由で信頼性が高く、特定大学の学生に効率的に接触できる。

また、既存のエントリー者や接点のある学生に対しては、メールなどでの告知も有効です。

自社採用サイト

自社採用サイトは、追加募集の情報を正確かつ網羅的に伝えられる重要な告知チャネルです。公式情報として信頼性が高く、志望度の高い学生に対して詳細な内容を届ける役割を担います。掲載時はトップページやニュース欄での告知に加え、専用の募集ページを設け、募集背景・職種・応募条件・選考フロー・締切日を明確に記載することが重要です。

効果的なページ構成としては、「追加募集である理由」「通常選考との違い」「短縮スケジュール」「よくある質問」などを整理し、学生の不安を解消できる設計が求められます。またSEO対策として、「新卒 追加募集」「夏採用」などの検索キーワードをタイトルや見出しに含め、検索流入を意識することも求められます。情報の更新頻度を保ち、常に最新の状態を維持することが成果につながります。

就活ナビサイト

就活ナビサイトは、追加募集の認知を一気に広げられる主要チャネルです。マイナビやリクナビなどの大手媒体では、掲載情報の更新や特集枠の活用により、就活を継続している学生へ効率的にアプローチできます。追加募集では「夏採用」「秋採用」などのキーワードを明示し、短期間で応募を促す訴求が重要です。

主要なナビサイトの特徴として、マイナビは掲載企業数が多く幅広い層にリーチできる一方、リクナビは企業理解を深める情報設計に強みがあります。掲載時期は、学生の活動が活発な6〜7月、または内定式後の10月前後に合わせると効果的です。掲載内容は定期的に更新し、締切や選考フローを明確に示すことで応募率の向上につながります。

SNSの活用

SNSは拡散力が高く、追加募集の認知を短期間で広げられる有効な手段です。特にX(旧Twitter)やInstagramは、就活中の学生が情報収集に活用しており、潜在層へのリーチにも適しています。投稿では「追加募集開始」「締切日」「募集職種」などの要点を簡潔に伝え、採用ページへの導線を明確に設けることが重要です。

Xでは、速報性を活かし「○月○日締切」「説明会追加開催」などタイムリーな情報発信が効果的です。Instagramでは、社員の雰囲気や働く様子を写真・動画で伝え、「この会社で働くイメージ」を具体化させる投稿が有効です。また、ハッシュタグ(例:#新卒採用 #追加募集)を活用し、検索経由の流入を狙うことも重要です。継続的な発信により接触機会を増やし、応募につなげることができます。

大学キャリアセンター連携

大学キャリアセンターとの連携は、信頼性の高い情報源として学生に届きやすく、効率的に母集団を形成できる手法です。大学経由で求人情報を掲示・配信してもらうことで、就職活動を継続している学生や特定分野の学生に直接アプローチできます。

実施方法としては、求人票の提出や説明会情報の共有、学内イベントへの参加依頼などが挙げられます。また、キャリアセンター担当者に自社の採用意図や求める人物像を丁寧に説明することで、適した学生を紹介してもらえる可能性も高まります。

関係構築のポイントは、単発の依頼にとどまらず、定期的な情報提供やフィードバックを行うことです。継続的な信頼関係を築くことで、追加募集時にも優先的に案内してもらえる体制を整えることができます。

追加募集を実施する際の注意点

追加募集を実施する際は、以下の3点に注意が必要です。

  • 採用基準の維持:短期決定でも基準を下げるとミスマッチが生じやすいため。
  • 選考スピードの維持:学生の意思決定が早く、遅れると他社に流れるため。
  • 既存内定者への配慮:不公平感が生じると内定辞退や不信感につながるため。

採用基準の維持

追加募集では採用スピードが重視される一方で、採用基準を維持することが不可欠です。基準を下げて人数を優先すると、入社後のミスマッチや早期離職につながり、結果的に採用コストや教育負担が増加します。そのため、春採用と同様の評価軸を維持しつつ、判断基準を明確化することが重要です。

具体的には、「必須要件」と「歓迎要件」を整理し、面接では行動事実に基づく評価(例:課題解決経験やチームでの役割)を徹底します。また、評価シートを活用して面接官間で基準を統一することで、短期間でも判断のぶれを防ぐことができます。

基準低下のリスクを避けるには、「何を妥協しないのか」を明確にすることが鍵です。たとえば、コミュニケーション力や主体性などのコア要件は維持しつつ経験値の幅は許容するなど、戦略的に基準を運用することが求められます。

選考スピードの維持

追加募集では、意思決定までの時間が短い学生も多く、選考スピードの維持が採用成功の鍵となります。選考が長引くと他社に先行され、優秀層を取り逃がすリスクが高まるため、迅速なプロセス設計が不可欠です。

具体的には、書類選考と一次面接の同日実施や、面接回数の削減(例:3回→2回)、最終面接後の即日〜数日以内の内定提示などが有効です。また、面接官のスケジュール確保や評価基準の事前共有により、判断の迅速化を図ります。

競合対策としては、「最短○日で内定」「選考日程の柔軟対応」などを明示し、学生の不安を軽減することも重要です。スピードと納得感を両立させる設計が、承諾率向上につながります。

既存内定者への配慮

追加募集を実施する際は、既存内定者への配慮が欠かせません。後から募集を行うことで「自分たちは補欠なのではないか」「評価が低かったのではないか」といった不安が生じやすいため、目的と背景を丁寧に説明することが重要です。たとえば「事業拡大に伴う増員」「内定辞退による欠員補充」といった理由を明確に伝えることで、不信感の抑制につながります。

さらに、定期的なフォロー面談や内定者向けイベントを実施し、入社後の役割や期待を具体的に伝えることが不安の解消に有効です。具体例としては、「皆さんの評価や採用方針に変更はなく、追加募集は別枠での採用です」と明言することで安心感を与えられます。既存内定者の納得感を維持することが、辞退防止とエンゲージメント向上につながります。

まとめ

本記事では、新卒追加募集・二次募集の基本概念や違い、実施時期、具体的な進め方から成功のポイントまでを体系的に解説しました。新卒追加募集・二次募集は、採用計画の未達や内定辞退への対応にとどまらず、これまで接点を持てなかった学生層と出会い、採用の質を高める機会でもあります。一方で、基準の維持や選考スピード、既存内定者への配慮など、運用面での設計が成果を大きく左右します。

春採用の振り返りを踏まえ、課題を特定したうえで追加募集を戦略的に設計・実行することで、採用目標の達成と組織力の向上を両立できます。

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