近年注目のSNS採用とは?背景やメリット、その他の手法も

sns 採用

SNSが急速に普及し、現代では多くの人が日常的に利用しています。

採用活動においてもSNSを導入する取り組みが増えてきました。

一方で、SNSをどのように採用に活用すればよいのか、どの媒体を選定すればよいのか分からない人も多いでしょう。

この記事では、SNS採用におけるメリットやポイントを分かりやすくお伝えします。

また、SNS採用に向いている企業とそうでない企業や、近年注目されているその他の採用手法についても併せてご紹介します。

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SNS採用が注目される背景

現代では、SNSの利用者が大幅に増えており、常に膨大な量の情報共有や拡散が行われています。

総務省情報通信政策研究所「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、代表的なメッセンジャーアプリであるLINEは全世代において90%以上の人が利用していると発表されました。また、Instagramも50%以上の人が利用しており、年々SNSの利用者数が増えていることが分かりました。

人々が利用する媒体がSNSなどのwebメディアに移行していくにつれて、企業や経営者の情報発信もSNSで行われることが増加しました。その結果、採用につなげる広報ツールとしてもSNSが用いられるようになったと考えられるでしょう。

また近年、SNSを駆使しリアルな情報を追い求める人が多く、企業が公式発表した内容よりも口コミやSNS投稿を信頼する傾向にあります。

一方、企業側の視点においても、Webサイトや求人情報メディアなどによる一方的な情報発信に比べ、双方向のコミュニケーションができるSNSを活用した方が、自社への愛着を高められるケースが増加しています。

SNS採用は、企業が利用者に対して採用情報を直接発信できるほか、自由に表現できるため、利用率が上がり注目されるようになったといえるでしょう。

SNS利用者の増加

・近年ではSNSを駆使してよりリアルな情報を追い求め、公式発表の内容よりもクチコミを信頼する傾向にある

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd247100.html 総務省 情報通信白書

より自由な企業PR

・Webサイトや求人メディアなどの一方的なコミュニケーション手段に比べ、SNSの特徴である双方向のコミュニケーションは自社への愛着を高めることにもつながる

・SNSは企業がユーザーに対して直接情報発信でき、自由に伝えたいことを表現できる

SNS採用のメリット

SNS採用には運用面や費用面などメリットが豊富にある一方、具体的にどのような効果があるのかが分からない人も多いのではないでしょうか。

以下で、SNS採用のメリットについて分かりやすくまとめました。

拡散力がある・多くのSNSでは「シェア」や「いいね」などの機能があり、これらを利用者から集めることで、短期間で幅広いターゲット層に情報を拡散し、認知獲得、母集団形成プロセスの効率化ができる。
・自社のことを知らない利用者や、自社に関心がない潜在層にもアプローチできる。
無料や低額で運用できる・SNSアカウントの作成や発信、ダイレクトメールのやりとりなどは、基本的に無料でできるものが多い。
・広告料金が発生する場合でも1円から設定できるものが多いため、スタートアップや中小企業にとっては限られた費用のなかで効率的に人材を確保できる有力な手段といえる。
魅力を伝えやすい・SNSでは、文章だけではなく画像や動画を活用して企業文化を視覚的に伝えられるため、雰囲気や魅力を分かりやすく伝えられる。
・SNSの活用で、競争の激しい採用市場において他社と異なる魅力をアピールしやすく、優秀な人材を引き寄せやすい。

・拡散力がある

・動画で自社の魅力を伝えやすい

・無料で運用でき、コストを抑えられる

SNS採用のデメリット

SNS採用には魅力的なメリットが多い一方で、デメリットもあります。

採用活動でSNSを活用する際に知っておきたいデメリットを以下でご紹介します。

継続的な運用にはマンパワーが必要・SNSのアカウント作成や投稿自体は容易である一方で、継続的によいコンテンツを発信しなければ利用者の興味は薄れる。
・企業アカウントはフォロワーが増えにくい傾向にあるため、新しい情報を発信するほか、トレンドやアイデアを取り入れる必要がある。
採用への即効性がなく効果を感じにくい・SNS採用では日々の情報発信を積み重ね、時間をかけて認知度を広げるため、運用後すぐに効果を期待できない。
・拡散力があり幅広く発信できる一方で、ピンポイントに狙った利用者へ発信できる可能性が低い。
企業イメージが低下する可能性がある・拡散力が強いSNSでは、誤解を招く投稿や悪意を感じる書き込みも瞬時に広まるため、企業の価値を下げたり炎上に発展したりする可能性がある。
・SNS利用時のルールおよびポリシーを策定し、全職員への周知徹底が重要。

SNS別!採用での活用メリット・ポイント

ここ数年でSNSの普及が急速に高まり、就活生の多くはSNSで情報収集をする時代になりました。

一方で、一言でSNSといっても種類が豊富にあり、それぞれにどのような特徴やメリットがあるのかが分からない人も多いのではないでしょうか。

また、SNS採用を導入する際は、どのサービスを活用するかが企業によって異なります。

23年卒を対象に行った調査では、就職活動で利用したSNSで最も多かったものはX(旧Tweitter)と分かりました。

出典:Job総研 「23年卒 SNS就活実態調査」を実施

ここでは、現在就活生に使われている代表的なSNSをピックアップし、メリットやポイントについて簡潔にまとめました。

自社にはどのSNSがマッチしているかを、以下の表を参考にご覧ください。

メリットポイント
LINE利用者の閲覧率が高いイベントや面接の日程調整がLINE上で行える
X(旧Twitter)驚異的な拡散力で認知度向上に効果的であり、最新情報をリアルタイムで発信し潜在層にアプローチできる就活専用アカウントを作成し集中して情報収集する学生が多い
Instagram視覚的に訴求できるため働く様子や社内の雰囲気などがイメージしやすい20代の利用者が最も多く、ハッシュタグ機能で不特定多数のユーザーにも表示できる
Facebook投稿のシェアを通してリファラル採用が期待できるほか、長文投稿も可能ほとんどの人が実名で登録しているため、リアルな交友関係が反映される
YouTube文章や画像よりもインパクトを強く残し、一度に多くの情報を伝えられる一度制作したものは企業説明会や講演会などで繰り返し活用できる
TikTok他社との差別化を図れる短編動画で企業の魅力を伝えれられる
Linkedln優秀な人材が多く利用者の経歴が一目で分かり利便性が高い実名登録が原則でキャリアやビジネス関連での利用が主流
Wantedly採用単価をおさえられる就職や転職活動に積極的な人が活用している

【3STEP】SNS採用の手順

SNS採用を実行する手順には、大きく分けて3つの項目があります。

以下の内容で進行するとよいでしょう。

  1. 企画
  • SNS採用で実現したい目的を明確にする
  • 採用人数や求める人物像を決める
  • 発信するSNS媒体を選定する
  1. 実施
  • 運用スケジュールやマニュアル作成を行う
  • ルールを作成し担当者を割り振る
  1. 改善
  • 競合分析を行う
  • 利用者から求められる情報を確認する
  • 内容や配信スケジュールの見直しを行う

SNS採用が向いている企業と向いていない企業

SNS採用には多くの魅力やメリットがあり、効率的に採用成功率を高められるでしょう。

一方で、SNS採用はどの企業にも向いているわけではありません。

以下では、どのような企業がSNS採用に向いているのか、向いていないのか、ご紹介します。

SNS採用が向いている企業

  • 会社や仕事のイメージ向上を目指している企業
  • 認知度の向上や自社の魅力、特徴を多くの人に知ってもらいたい企業

SNS採用が向いていない企業

  • すぐに効果や結果を出したい企業
  • 人的なリソースを多く割けない企業
  • SNSの知識がある担当者を配置できない企業

SNS採用には長期的、継続的な運用が求められるため、即効性のある採用方法ではありません。

そのため、すぐに結果を出したい場合や専任担当者を配置できない企業は、SNS採用に向いていないといえるでしょう。

その他の近年注目されている採用手法

近年では、SNS採用のほかにも注目されている手法があります。

ここでは、採用活動における業務効率化を実現する利便性の高い採用手法をご紹介するとともに、気をつけたい点についても解説します。

新卒紹介サービス

新卒紹介サービスとは、人材紹介会社を通して条件に合う求職者を紹介してもらえるサービスです。

大規模な人材データベースの中から企業の要望に合った人材を紹介してもらえるため、ニーズとマッチする可能性が高いという特徴を持ちます。

ただし、募集の手間がかからず効率的ではあるものの、他の採用手法と比べ費用が割高であることに注意が必要です。また、人事担当者にノウハウが蓄積されにくい点もデメリットともいえるでしょう。

一方で、採用人数が少なかったり専門性の高い人材を求めていたりする場合には、新卒紹介サービスは非常に有効な手法であるといえます。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは、企業側が求める人材を探し、直接アプローチする手法です。

従来の採用手法では、求人サイトや人材紹介会社などを通して、求職者側からの応募を待つことが一般的でした。

一方ダイレクトリクルーティングでは、予め登録されている求職者の希望条件や経験、スキルなどの採用条件を満たす人材に直接コンタクトすることが可能です。

企業とマッチする人材に絞ってリーチできるほか、転職潜在層とも接触できる点がメリットとしてあげられます。

一方で、工数負荷がかかりやすく、ノウハウが乏しい場合は効果が出にくいため、導入にあたっては事前の確認が大切です。

まとめ

SNS採用は、自社の魅力について、文章だけではなく画像や動画を活用して伝えられるほか、驚異的な拡散力で潜在層へアプローチすることが可能です。

また、無料で運用できるサービスが多いため、費用を抑えて採用活動を行うことが可能です。

SNS媒体の利用者や特徴を把握し、自社とマッチするSNSを選定することで、採用担当者の業務効率化が図れるでしょう。

一方、SNS採用は長期的な運用とマンパワーが必要です。

さらに、運用の手間に加え、専任担当者の配置や炎上リスクへの対策など、多くのことが求められます。

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