採用戦略の立て方と活用できるフレームワーク5選を紹介!

採用市場が厳しさを増す中、自社に適した採用戦略を立てたい、あるいは見直したいと考える採用担当者の方が多いのではないでしょうか。採用戦略は、優秀な人材を効率的に採用するための、重要な軸となります。
本記事では、その立案のステップを解説するとともに、活用できるフレームワークを5つ厳選してご紹介しましょう。
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採用戦略とは
採用戦略とは、企業が求める人材を採用するための計画的アプローチです。企業の円滑な経営のため、また安定した成長のために、欠かすことのできない戦略の軸となります。
近年重視されるようになった背景に、働き手不足による採用競争の激化や、求職者が企業に求める価値観の多様化が挙げられます。
従来のような、求職者の応募を待って採用する手法ではなく、企業自らが理想の人材を探してアプローチしていく「攻めの手法」が採用活動に求められているのです。
自社に合った採用戦略を立案し実行できれば、自社にマッチした人材を集めることができ、採用効率が向上します。また、ミスマッチを防止し、内定辞退や早期退職の抑制にも効果があります。
短期間では期待した結果が出にくい側面もあるため、成果を随時検証しながらモチベーションを維持し、中期的・長期的視点で取り組む必要があるでしょう。
採用戦略を立てる4つのステップ
まずは、採用戦略を立てるステップを、4つの段階に分けてご紹介しましょう。
採用目的を明確にする
はじめに、自社の現状を把握し、採用目的を明確にします。
自社の魅力・強み・弱み、採用市場の動向、他社の採用状況などを分析し「自社に今必要な人材」を確認することから始めましょう。
このとき、人事計画や経営戦略との一貫性を持たせた採用計画を立てることが重要です。どのような人材が必要であるかという採用の目的が、人事担当者と現場との間で食い違っていると、採用活動はうまくいきません。自社に適した人材を逃すことのないよう、採用目的・戦略は全社員が理解できるような体制を作りましょう。
採用したい人物像(ぺルソナ)を設定する
つづいては、採用したい人物像(ペルソナ)を具体的に設定します。ここでは、できるだけ詳細までイメージすることがポイントです。たとえば、年齢・学歴・職歴・性格・趣味・価値観など、こと細かに想定します。人物像の解像度を上げることで、ターゲットの思考や行動をより深く理解でき、次のステップへと進みやすくなるでしょう。
条件がすべて揃った人物を探すのは難しいため、条件に優先順位をつけることも必要です。採用したい部署によって人物像が異なる場合は、複数のパターンを設定してください。
採用手法を選定する
採用したい人物像(ペルソナ)を深く理解し、思考や行動を設定したら、採用手法やアプローチする媒体を選定します。さまざまな手法の中から、期待できる効果と予算のバランスを考え、複数組み合わせましょう。
比較的費用が高い手法として、転職フェア・求人広告・ヘッドハンティング・ダイレクトリクルーティングが挙げられます。また費用があまりかからない手法としては、リファラル採用・ソーシャルリクルーティングなどが挙げられます。
採用手法を選ぶ際は、外部のサービスを利用するのもおすすめです。自社の目的や予算に応じたサービスを検討しましょう。
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採用戦略を実行し検証する
採用戦略を策定し実行したら、コストに見合った成果が出ているか随時検証します。短期間に成果が表れるわけではないため、中期的・長期的視野から検証することが重要です。半年ごとや1年ごとに収集したデータをもとに成果を確認し、改善策を講じます。
採用・入社までで終わりではありません。入社後の定着率や早期退職者の離職理由も確認し、フォローすることが必要です。
計画ー実行ー評価ー改善のPDCAサイクルを回し、常に採用戦略を改善させましょう。
採用戦略に活かせるフレームワーク5選
上記のステップの中で、採用に使えるフレームワークを活用しましょう。
採用フレームワークとは、企業が採用活動を行う際に使う、計画的・体形的なプロセスです。積極的に採り入れて、採用活動の効率化・品質向上に活かしてください。
ここでおすすめするフレームワークは、以下の5選です。
3C分析
3C分析は、自社を理解するために、次の3つの「C」を分析するフレームワークで、マーケティングの手法がベースとなっています。
・Company(自社)・Customer(市場・顧客)・Competitor(競合) |
自社の特長を深く理解した上で、顧客(採用の場合は候補者)のニーズを把握し、競合する他社の特長や採用戦略との違いを分析します。
求職者の視点で自社を分析できるため、採用における自社の立ち位置を確認し、とるべき戦略を明らかにするのに有効です。
SWOT分析
SWOTは、以下の4つを分析することで、自社を理解するフレームワークです。
・Strength(自社の強み)・Weakness(自社の弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威) |
SWOTは、自社の内外の要因をプラスの点だけでなく弱みや脅威を含めて分析することで、自社のおかれている立場をより深く理解できます。
内部環境要因としての自社の強みと弱み、それに加えて、外部環境要因としての機会(入社後に得られる好機)と脅威(採用活動を行う上で問題となる点)。これらを掛け合わせて深く分析するのが特徴です。
採用戦略の方向性決定に活かせるほか、より魅力ある職場環境の構築に役立つでしょう。
ペルソナ設定
ペルソナ設定は、採用したい人物像(ペルソナ)を具現化することで、求職者を理解するフレームワークです。
ここでは「リーダー的」あるいは「勤勉」といった曖昧な表現ではなく、具体的に細部にいたるまでイメージします。たとえば、年齢・学歴・職歴・性格・価値観・転職の動機など、細部まで人物像を作り込みます。
そのようにして設定した人物の思考や行動を想定し、その人物が魅力を感じられるようなメッセージを発信することで、採用成功率を高めることができるでしょう。
4C分析
4C分析は、以下の4つの「C」を分析することでペルソナを理解するフレームワークです。
Customer Value(就職先としての企業の価値) | 待遇・制度・キャリアパスなどのメリットを提供できるかどうか |
Cost(入社する際の負担) | 待遇や引っ越しの必要性など、入社によって発生するデメリット |
Convenience(求職者にとっての利便性) | 応募のしやすさ、選考フローの手軽さなど |
Communication(求職者との意思疎通) | 求職者と企業の接点や、やりとりの頻度など |
これらを分析し、採用手法・アプローチする媒体・採用フローなどを選定する際に活用します。求職者からの視点で採用手法を最適化し、伝えるべきメッセージをブラッシュアップするのに役立つでしょう。
5A理論
5A理論は、もともとマーケティングのフレームワークの1つです。インターネットにおける消費者の購買プロセスを把握するために考えられました。分析する対象は「A」を頭文字とする次の5つの事柄です。
Aware(認知)Appeal(訴求)Ask(調査)Act(行動)Advocate(推奨) |
採用フレームワークにおいては、この5つを分析することによって、ペルソナが自社を認知してから内定を獲得するまでのプロセスを把握します。
それぞれプロセスでの、ペルソナの思考や行動を想定しマップにすることで、より効果的なアプローチの方法や提供すべき情報などを、段階ごとに検討することができるでしょう。
採用戦略を成功させるポイント
立案した採用戦略を成功させるポイントは4つです。
①求職者の目線で行う
そのために前述のフレームワークを活用しましょう。
②採用戦略を全社で共有する
経営戦略と同じく、採用戦略の理解は全社員にとって重要です。
③実行ー検証ー改善をセットにする
半期ごと、または1年ごとに検証・改善し、PDSAを回しましょう。
④トレンドの手法も採り入れていく
近年はダイレクトリクルーティングやソーシャルリクルーティング、インターンシップなどが注目されています。
まとめ
本記事では採用戦略の重要性や立案のステップを解説するとともに、採用戦略に活かせるフレームワークをご紹介しました。
フレームワークは主に、自社を理解するためのものと、求職者を理解するためのものがあります。それぞれを深く分析することで、自社にとって最適な採用戦略を立て、採用活動を成功に導きましょう。
採用戦略を見直し、新たな採用手法を導入する際は、採用担当者をサポートするシステムの導入をおすすめします。
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