内定者フォローとは? 事例12選や手順・求められるものも紹介

内定者を決める際には、多くの時間・費用・労力がかかります。
手間やお金をかけて決めた内定者が辞退したり、早期退職したりすることは企業として避けたい事です。
これらを防ぐ方法の内定者フォローについて、概要や事例、手順をご紹介します。
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内定者フォローとは
企業は時間やお金をかけて内定者を決めているため、内定辞退や早期退職をされることは避けなくてはいけません。
内定者フォローとは、内定辞退防止を目的に、企業側が内定者に向けて行う施策です。
内定者に対して、不安や心配の解消、働くための準備などを行います。
不安や心配が解消されれば、仕事へのモチベーションが上がり、内定辞退を防ぐことにつながります。
内定者フォローの目的
内定者フォローとは、どのような目的で行うのかが分からないという企業もあるでしょう。
内定辞退や早期退職を防ぐためには、内定者フォローは重要だといえます。
ここでは、内定者フォローの目的のうち、主要なものを紹介します。
内定辞退の防止
適切な内定者フォローを行うと、入社までの内定辞退の防止につながります。
内定辞退が出た場合、再度の採用が必要になり、翌年以降の人事戦略に影響することも考えられます。
また、内定者同士でつながりがある場合は、ほかの内定者の入社へのモチベーションにも影響する可能性があるでしょう。
内定者フォローを行って内定辞退を防ぐことは、他の内定者への影響を防いだり、後々の人事戦略をスムーズにしたりすることにもつながります。
早期離職の防止
内定中に辞退されなかったとしても、内定中に抱いた不信感が要因となり早期退職される可能性もあります。
入社後のギャップを減らして早期離職を防ぐには、適切な内定者フォローが有効です。
研修後に早期離職されることは、教育にかけた時間や費用が無駄になるため、企業にとっても痛手となるでしょう。
入社してみたものの思っていた会社と違うため辞める、という事態が起こらないように、内定中に社内のことを伝えることが重要です。
入社後の早期活躍
適切な内定者フォローは内定辞退や早期退職を防ぐだけではなく、入社後の早期活躍につなげることもできます。
入社までに内定者同士や先輩社員との関係が作れていれば、入社後にスムーズに仕事や企業に馴染みやすくなるでしょう。
また、内定者同士で横のつながりがあると、悩みの相談や助け合いがしやすくなります。
入社前研修を行えば、仕事が始まる前に仕事に必要な能力を身につけてもらえるため、入社後即戦力になりやすいでしょう。
内定者が感じる不安とは
内定者フォローでは、内定者が感じている不安や不信感を解消することが重要です。
内定から入社までの間に感じやすい不安としては、以下のものがあります。
・社会人になることへの不安
内定者は、学生から社会人に立場が変わることによって、入社の前後で大きく環境が変わります。
自分が社会人としてやっていけるか、必要な能力が備わっているかを気にして、入社までの間に不安を募らせる人が多いといえるでしょう。
このような不安を抱えた内定者には内定者研修を開催し、入社前に必要なスキルを伝えることがおすすめです。
・人間関係や新しい環境への不安
入社することによって生じる環境・生活の変化や、新しい人間関係に不安を覚える内定者もいます。
内定者間での懇親会を行うと、入社前に内定者同士で親睦を深められ、助け合うきっかけになるでしょう。
内定者フォローに求められるもの
内定者フォローは、内定辞退や早期離職を防ぐために行います。
内定を受けた学生は、これからの新生活において人間関係や業務に関する不安を持っているため、以下が求められます。
・同期や従業員とのつながり
・相談先の確保
・会社や業務の雰囲気の把握
・自分の評価や不足していることの把握
上記を意識しつつ、目的や自社に合った内定者フォローを実施しましょう。
内定フォローの事例12選
内定フォローと一言で言っても、その方法はさまざまです。
そこでここからは、内定フォローの事例をご紹介します。
自社の目的に適した方法で内定者の確保につなげましょう。
社内見学会を開催
内定者に働いた際のイメージを持ってもらいたい場合は、社内見学会の開催がおすすめです。
社内見学会では、職場の様子や雰囲気、働いている人の年齢層や男女比などを自分の目で見て確認できます。
会社のイメージを掴めるため、就業時の不安解消につながります。
また、配属場所だけでなくその他の部署の見学を併せて行うことで、自社についてより理解を深められるでしょう。
個別面談
大勢の前で質問をすることが気後れする、聞きにくい質問があるという人もいるでしょう。
そのような内定者には、個別面談を行うことがおすすめです。
個別面談を行うと、集団での発言に消極的な学生から悩みを聞き出したり不安を解消したりする機会になります。
内定者全員に、希望者に個別面談を行う旨を連絡するとよいでしょう。
時間を取っての面談が難しい場合は、LINEのような気軽に相談できるツールで相談できるシステムを採用することもおすすめです。
人事以外の社員との交流会を実施
就業後の人間関係に不安を感じる内定者は少なくありません。
その理由として、内定までに関わる社員が人事しかいないことがあげられます。
先輩社員との交流会を実施することで、入社後の人間関係の不安解消につながります。
配属先が決まっている場合は、時間を設けて先輩社員と内定者がコミュニケーションを取れる機会を作ってみましょう。
また、この際に質疑応答の時間を作ることで、内定者の仕事に関する不安や悩みの解消もできます。
社内イベントへの参加を推進
飲み会やスポーツ大会など、企業ごとにさまざまな社内イベントがあります。
これらの社内イベントを開催する場合は、内定者の参加を推進しましょう。
入社前に社員と楽しくコミュニケーションを取ることで、孤独感や不安の解消ができます。
また、内定者の内面や性格も分かるという企業側のメリットもあります。
オンライン研修の導入
遠方に住んでいる内定者は、研修会に参加できないケースも珍しくありません。
オンライン研修であれば、場所を問わず参加できるため気軽に研修を受けられます。
研修を受けることで、内定者には入社後のイメージがつきやすいというメリットがあり、企業側には内定者の戦力化を早めるというメリットがあります。
社内報の送付
内定者の手元に内定者フォローを残したり、内定者の家族にも企業の様子を知ってもらったりしたい場合は、社内報の利用がおすすめです。
社内報では、社員へのインタビューや働く様子などを写真や文章で確認できます。
新入社員特集を組むと、入社を楽しみにしてもらえていると感じられ、入社へのモチベーション向上につながるでしょう。
社内報は、紙として手元に届くため、本人だけでなく同居家族も見ることができるため、きちんとフォローを行う企業であるという信頼感を高められます。
内定者向けのインターンを実施
学生を新卒採用する企業では、インターンを実施することもあります。
インターンを採用前の適正確認に実施する以外にも、内定者を対象としたインターンの実施もおすすめです。
なぜなら、内定者向けに行うことで、入社前に仕事を覚えられるためです。
入社後に仕事ができるか不安と考える内定者は少なくありません。
内定者向けのインターンは、仕事への不安解消にもつながります。
実施の際は、学業と両立できる無理のないスケジュールを意識しましょう。
内定者同士がつながれるSNSの設置
若者の多くはSNSを日常的に利用するため、内定者向けのSNSやサイトを設置する施策もあります。
内定者同士のつながりを深めることで、入社前の不安や悩みを共有できます。
入社後も同期でのコミュニケーションが取りやすくなるため、仕事を続ける上での人間関係への不安も薄れるでしょう。
内定者の研修合宿の実施
内定者向けの研修は、一般的な研修会やオンライン研修以外にも、合宿で行う方法もあります。
数日間寝食を共にすることで社員や内定者同士の相互理解が深まり、入社後の人間関係への不安を解消できます。
実施の際は、期間と内容を厳しくしすぎないことが大切です。
長すぎると面倒に感じ、短すぎるとつながりができる前に研修が終わる可能性もあるためです。
期間や内容を適切に設定することで、高い効果が期待できます。
グループワークの実施
入社の前に内定者や社員を集めて、グループワークを実施することもおすすめです。
グループワークの内容は企業によってさまざまで、仕事に関係することをテーマにする企業もあれば、異なるテーマを選ぶ企業もあります。
社員と内定者を交えたグループを作って行うことで、入社に向けて親睦を深められます。
仕事に絡めた内容で行う場合、グループワークを通じて仕事に関する知識も身につけられるため、内定者研修の代わりとしても有効です。
内定者によるイベントの企画
企業側がアプローチを行う以外にも、内定者がイベントを企画する方法もあります。
内定者がイベントを企画することで、主体的に会社と関わりを持つことにつながります。
また、社会人に必要な調整力を養えるというメリットにもつながるでしょう。
なお、内定者がイベントを企画する際には人事のサポートが重要です。
イベントの企画が思うように進まず、自信を失って内定辞退につながるリスクもあります。
企画が逆効果にならないように、内定者が主体で進められるよう適切にサポートしましょう。
内定者グッズの配布
内定者に対して、会社のオリジナルグッズを配布する企業もあります。
内定の証が手元に残ることをうれしいと感じる応募者は多く、企業への好感度向上につながるでしょう。
内定者向けに制作するグッズは、ボールペン・ノート・手帳・タンブラーなど、入社後も使えるものがおすすめです。
内定者に入社を期待されていると感じさせられ、モチベーション向上につながります。
内定式で記念品の贈呈をすると特別感があり、入社意欲を高めることにつながるでしょう。
内定者フォローの手順
内定者フォローの手順は、基本的に以下のとおりです。
①内々定の告知:合格を決めたらメールや電話でいち早く連絡を行う。
②面談:入社するメリットを伝えることや、不安を聞いて解消することで入社の意思を固める。
③懇親会など:内定者向けのイベントを開催する。
④内定式:辞退防止や入社意欲の維持・向上、内定者同士の関係構築が目的。
⑤入社前の研修:ビジネスマナーの習得や資格取得、業務に関する勉強会など。
まとめ
人材確保のためには、多くの時間と労力がかかります。
就活生は自社が内定を出しても他の企業の内定を受ける可能性があります。
せっかく得た人材を逃さないためには、内定者フォローが大切です。
内定者が抱える不安を解消して自社への入社意欲を高めるために内定者フォローを実施し、人材の確保を目指しましょう。
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