新卒採用の全体スケジュールを解説!スケジュールを作る際のポイントは?

新卒採用 スケジュール

新卒採用を始めるにあたって、どのようにスケジュールを組めば効率良く採用活動ができるのかは気になるところですよね。

新卒採用は長期間にわたって活動するため、早めにスケジュールを作って準備に取り掛かりたい、と考えている企業の採用担当者も多いのではないでしょうか。

早期に活動を開始する優秀な学生を確保するためにも、全体のスケジュールを確認して早めの行動を心がけましょう。

本記事では、新卒採用における全体のスケジュールや、スケジュールを作る際のポイントを解説します。

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新卒採用の全体スケジュール(2026年卒)

新卒採用は、政府主導で日程の指針が決まっています。それをもとにして採用選考を開始することになりますが、多くの企業がそれより以前から活動を開始しているでしょう。

どの時期にどのような活動をするのか、以下で解説します。

3年生5月まで|学生が情報収集を開始

現在では就職活動・採用活動の早期化が進んでおり、インターンシップの早期開催も増加しています。3年生の6月頃から申込みが始まるため、5月までの間に準備をしておかなければなりません。広報活動の解禁は3年生の3月1日以降ですが、前述の通り現在は採用活動早期化のため準備も前倒しで始める企業が多いでしょう。

前年までの活動を振り返って課題を抽出したり、採用計画の立案、インターンの準備などをこの時期に行います。

3年生6月〜9月|夏期インターンシップ 

この期間には、サマーインターンシップが開催されます。学生にとって夏季休暇にあたる3年生の6月~9月は、インターンに参加する学生が増加する時期です。そのため企業と就活生が最初に接点を持つ機会であり、早期に活動を開始する意欲的な学生と出会えるチャンスといえるでしょう。

サマーインターンシップの状況に応じて、秋冬インターンシップの準備を始める時期でもあります。

また、前年の採用を振り返ったり、広報活動の解禁日に向けて採用ツールの準備も始めるとよいでしょう。

3年生10月〜2月|秋・冬期インターンシップ 

10月〜2月は、秋冬インターンシップの実施やつなぎ止め施策の検討、本格的な採用ツールの準備を始めるなどの時期です。

学生側も、これから就活を始める人や本格的な対策を始める人が増えるでしょう。求人票や採用サイト、パンフレット作成など採用ツールを本格的に準備・検討しなければなりません。

説明会やイベントを定期的に開催して、より多くの学生と接触できる機会を作りましょう。ただし、その際には学生の本分である学業に支障をきたさない範囲で考える必要があります。

3年生12月~2月|広報準備と選考開始

この時期は、広報活動が解禁される3月に向けて最後の準備を進める期間です。一部の企業では選考を開始している場合もあり、早期から活動を開始していた就活生は内々定を獲得していることもあるでしょう。3月から広報活動を行うための最終準備のほか、選考活動の準備もしておく必要があります。

また、この時期は学生の冬期休暇を利用してインターンを開催する企業と、早期選考を開始する企業とに二極化し始める時期です。

3年生3月~4年生5月|広報解禁・選考・内々定 

3年生の3月~4年生の5月は、いよいよ広報活動が解禁されて選考活動がピークに達します。学生も本格的に就職活動を始め、積極的に説明会へ参加したりESを提出するなど動きが活発化するため、企業にとってももっとも多忙な時期です。

3月1日以降は広報活動の解禁ですが、事実上選考活動も解禁となるため、多くの企業が選考活動を開始して内々定を出し始めます。

4年生6月~9月|最終選考・内々定者対応 

4年生の10月には内定解禁日が控えているため、それに向けて最終選考と内定者対応が中心となる時期です。選考活動が活発化する時期のため、内定辞退の対策も考えなければなりません。

複数の企業から内々定を獲得している学生は、自分自身もどの企業の内定を受ければよいのか悩む時期です。より志望度の高い企業へと流れてしまわないよう、納得して自社の内定を承諾してもらうためのフォローに注力しましょう。

4年生10月~3月|内定式・内定者フォロー 

一般的には10月に内定式が行われます。そのため、多くの企業がこの時期に採用活動の一区切りを迎えるでしょう。

ただし、学生の内定辞退や選考辞退によって採用予定の人数に達していない場合には、第二次採用活動を検討する必要があります。

また、学生にとっては社会に出て働くことに不安を感じやすい時期です。企業側は、その不安を払拭して内定辞退を防ぐために、引き続き内定者フォローを実施する必要があります。

中小企業の新卒採用スケジュールの特徴

中小企業の新卒採用は、大企業の新卒採用とは詳細やスケジュールが異なる場合が多いといえます。

ここでは、中小企業の新卒採用について、期間ごとにどのようなイベントがあるのかを紹介します。

採用活動を行う際の参考にしましょう。

3年生12月〜2月/4年生6月〜8月|会社説明会

中小企業と大企業の選考で異なる点として、会社説明会が挙げられます。

多くの中小企業では、大手企業の選考時期からずらして選考が行われます。

中小企業の会社説明会は、大企業より短い傾向があります。
3年生・4年生で時期を分けながら、3カ月程度の短期間で集中的に実施されることが特徴です。
4年生の6月から8月に行われる説明会は、大企業の選考が一段落した後なので、大企業の選考終了時点で内定がもらえなかった候補者が多く参加します。

3年生2月〜4年生4月/4年生7月〜10月|春期・秋期選考

中小企業でも大企業と同じく、会社説明会を受けて選考が行われます。

選考内容は企業によってさまざまですが、主に適性試験・書類選考・面接などがあります。
大企業の選考からは時期をずらして行われるものの、内定解禁までに選考を終えなくてはなりません。

春採用・秋採用の2回採用活動があることも、中小企業の選考活動の大きな特徴だといえるでしょう。

内定・内々定の通知は春採用であれば4月ごろから、秋採用であれば10月ごろからです。

外資系企業の新卒採用スケジュールの特徴

一口に外資系といっても、その採用スケジュールは企業によって大きく異なる傾向があります。

企業によっては早期に選考・内々定が決まることもあるでしょう。

ここでは、外資系企業の採用スケジュールとして一般的なものを紹介します。

3年生9月〜12月|早期選考・内々定

外資系の内定出しの時期は、一般的な新卒採用のルールに影響されにくく、国内の大企業や中小企業よりも早く内定が出るケースが存在します。

3年生の夏期に実施されるインターンから選考につながるケースもあり、大企業の選考よりも早く3年生の秋ごろに内々定が与えられる場合があります。

近年は就活が政府主導となり、経団連に入っていない企業にもルールを守るように呼び掛けていますが、強制力はありません。

外資系企業は就活ルールにとらわれず、早期選考を行うところが多いといえます。

3年生10月〜4年生3月|本選考・内々定

外資系企業は、早期選考の後に本選考が実施されます。本選考では、中小企業の春期採用と同時期に内々定を出す場合が一般的とされています。

また、本選考のスケジュールも国内企業より前倒しで進められることが多く、3年生の12月までに内々定を出すケースも少なくありません。

特に外資系コンサルや投資銀行、IT企業などは、国内大手企業よりも早い段階で採用活動を開始し、優秀な学生を確保する傾向があります。そのため、外資系を志望する方は、国内企業のスケジュールに合わせるのではなく、早めの準備が求められます。

新卒採用のルールが経団連から政府主導に変更

「就活ルール」は、当初は経団連が指針を策定し、経団連に入っている企業が守るものでした。

2021年卒以降について経団連は指針は策定しないことを決定し、それ以降は政府が主導して運用しています。

ルール自体の変更はないものの、経団連に入っていない企業にも就活ルールを守るように呼び掛けられるようになりました。

一方で、経団連手動から政府主導に変わったことで、経団連に入っている企業も就活ルールにとらわれない早期選考を採用するケースも出現しています。

新卒採用を早期に進めるメリット

近年、多くの企業で採用活動の早期化が進んでいます。

これは、早期に採用活動を行うことによって、企業側が学生と接点を多く持てるというメリットがあるためです。
また、競合他社よりも早く採用活動を開始することによって、優秀な人材に対して早くアプローチし、獲得できるというメリットもあります。
早期採用を行うと内々定の期間が長くなりますが、これを利用して入社前フォローを最適化し、候補者との関係づくりや人材育成に役立てる企業も多くあります。

新卒採用のスケジュールを作る際のポイント 

新卒採用のスケジュールを作る際には、ポイントを押さえたうえで段階を踏んで作成した方がより効率的です。何から始めればよいのか以下を参考にしてみてください。

前年度の振り返りを行う

日本国内の採用スケジュールはどんどん変化しており、年月とともに早まる傾向があります。
また、候補者となる学生の興味・価値観なども時代と共に変化する可能性があります。採用活動を成功させるには、採用スケジュールや候補者へのアプローチなどを時代に合わせて最適化することが重要です。
前年度の振り返りを行うことで、過去の採用活動の良かった点や悪かった点を明確にできます。過去のデータに本年度の状況を踏まえながらスケジュールを検討するとよいでしょう。

採用したい学生の動きを確認する 

採用活動を行う際は、候補者となる学生の動きを確認する必要があります。

公務員試験に挑戦してから就職活動をする学生にアプローチしたいときは、公務員試験の時期を確認しながら採用スケジュールを練らなくてはなりません。
インターンシップから選考につなげたいときは、インターンシップを適切な時期に開催できるようにしましょう。
体育会系の学生の場合、部活を引退してから就活を始める人が多いとされるため、就活の開始が遅くなりやすいといわれます。

そのため、体育会系の候補者にアプローチする場合はインターンシップを遅めに開催したり、体育会系の学生に向けて合同説明会を開催したりと、適切な時期に接点を持てるようにするとよいでしょう。

競合他社の動向を確認する 

採用活動をするにあたっては、競合他社の動向を把握することも重要です。採用ツールを参考にしたり、選考日程を決める際日程がかぶっていないかどうかを確認できます。

動向を確認する際は、前年度の内定辞退者の傾向や採用負けした企業を特に重視するとよいでしょう。

他社の手法で取り入れられそうなものがあれば、自社でも積極的に活用するのがおすすめです。

採用体制やリソースを確認する 

採用予定の人数や要件によって、必要な体制は大きく異なります。きちんと実現可能なリソースがあるかどうかを確認しておきましょう。

採用活動は、応募受付から内定者フォローまで工数が多く、費用や手間などの膨大なコストがかかります。第二次採用活動や中途採用が必要になった場合のリソースまで考慮してスケジュールを立てましょう。

優秀な学生を採用するための施策や戦略を十分に実現できるような計画を立てなければ、優れた採用スケジュールを作ってもその通りに採用はできません。

内々定者フォローの長期化に対応する

近年、多くの企業で早期内々定が進んでおり、それに伴って内々定者のフォローに費やす期間が長くなっています。
内々定から入社までの期間が長くなると、内々定者はその間に不安を覚えたり、内定辞退を検討したりするでしょう。そのため、内々定者の入社前モチベーション形成のためにさまざまなフォローを行うことが推奨されます。
先輩社員や同期との接点を作る場にするために、社内向けSNSを活用することもおすすめです。

まとめ 

新卒採用のスケジュールは長期間にわたるため、事前の準備が必要不可欠です。採用活動の早期化が進む現在では特に、早めの準備が求められるでしょう。

それぞれの時期ごとに必要な準備を整理して取り掛かれるよう、採用活動を始める前に全体のスケジュールを作っておくことをおすすめします。

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新卒採用の精度を高められて、効率の良い採用活動ができるでしょう。

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新卒採用を成功させるためには、早めの準備で全体のスケジュールを組んでおくことが大切です。採用活動を成功に導くためのツールもぜひ活用してみてください。

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