不採用通知の郵送例文とテンプレート!書き方や送り方も解説

不採用通知は、受け取る候補者にとって少なからず落胆を伴うものであり、企業側にとっても伝え方に悩みやすい業務の一つです。書き方や送り方によっては、不信感やマイナスの印象につながってしまうこともあります。一方で、丁寧で配慮のある不採用通知は、結果が厳しいものであっても、企業に対する誠実な印象を残すことにつながります。
本記事では、書類選考後・面接後それぞれの不採用通知の書き方や送り方、表現のポイント、送付タイミング、個人情報への配慮までを整理して解説します。採用実務を見直したい人事・採用担当者の方に向けた実践的な内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
不採用通知の例文
不採用通知では、書類選考後と面接後、それぞれの場面に適した文面を作成することが重要です。どちらの場合も、選考結果を簡潔に伝えつつ、応募してくれたことへの感謝や、時間を割いてくれたことへの配慮をしっかりと示す必要があります。
本章ではこうしたポイントを踏まえ、応募者の感謝の気持ちを伝えつつ、丁寧な断り方を盛り込んだ実用的なテンプレートを具体的に紹介します。文面に迷いやすい不採用通知だからこそ、そのまま使える例文として整理しています。
書類選考後
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件名 書類選考結果のご連絡|株式会社〇〇〇〇
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〇〇 〇〇様
株式会社〇〇〇〇
採用担当の□□でございます。
この度は、数ある企業の中から弊社求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。
ご提出いただいた応募書類につきまして、社内にて慎重に選考を行いました。
その結果、誠に残念ではございますが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。
ご期待に添うことができず、心苦しい限りではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、お預かりしております応募書類につきましては、
[郵送にてご返却いたします/弊社にて責任をもって破棄いたします]ことをご了承ください。
改めまして、このたびは弊社にご関心をお寄せいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
〇〇様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。
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株式会社〇〇〇〇
人事部/採用担当 □□
TEL:00-0000-0000
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書類選考後に不採用となった場合の通知文は、結果を簡潔に伝えつつ、応募への感謝を丁寧に示すことが最も重要です。書類のみでの判断の場合、候補者は「十分に見てもらえなかったのでは」という不安を抱きやすいため、表現次第で受け止め方が大きく変わります。
たとえば、「慎重に選考を進めさせていただきましたが、今回はご期待に添えない結果となりました」といった表現は、機械的な印象を和らげつつ結果を明確に伝えられます。その前段で、「このたびはご多忙の中、弊社求人にご応募いただき誠にありがとうございました」と感謝を明記することで、応募行為そのものを尊重している姿勢が伝わります。
また、書類選考段階では不採用理由に触れる必要はなく、「他の候補者との比較の結果」といった一般的な表現に留めるのが無難です。最後に「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」など前向きな言葉で締めくくると、企業としての誠実さが残ります。短い文面であっても、配慮ある言葉選びが企業イメージを左右するので、ぜひ意識してみてください。
面接後
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件名 書類選考結果のご連絡|株式会社〇〇〇〇
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〇〇 〇〇様
株式会社〇〇〇〇
採用担当の□□でございます。
このたびは、数ある企業の中から弊社にご応募いただき、誠にありがとうございました。
また、先日はお忙しい中、面接のお時間を頂戴し、心より御礼申し上げます。
面接にてお伺いした内容を含め、社内で慎重に協議を重ねました結果、
誠に残念ではございますが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。
せっかくお時間を割いてご来社(またはご参加)いただいたにもかかわらず、
このようなご連絡となりましたこと、何卒ご理解いただけますと幸いです。
なお、お預かりしております応募書類につきましては、
[郵送にてご返却いたします/弊社にて責任をもって破棄いたします]ことをご了承ください。
また、選考内容に関する個別のお問い合わせにはお答えできかねます点、併せて御理解いただけますと幸いです。
改めまして、この度は弊社の採用選考にご参加いただき、誠にありがとうございました。
〇〇様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
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株式会社〇〇〇〇
人事部/採用担当 □□
TEL:00-0000-0000
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面接後の不採用通知は、書類選考後よりも一層丁寧な配慮が求められます。候補者は時間を割いて来社・面接に臨んでおり、企業との接点も深くなっているため、文面の印象が企業評価に直結しやすいからです。そのため、郵送用の不採用通知では、結果を伝える前に面接参加への感謝を明確に示すことが重要です。
たとえば冒頭では、「このたびはご多忙の中、弊社の採用面接にご参加いただき、誠にありがとうございました」と記載し、面接という行為そのものへの敬意を表します。そのうえで、「慎重に選考を重ねました結果、誠に残念ながら今回はご期待に添えない結果となりました」と、クッションとなる言葉を用いて選考結果を伝えると、直接的な印象を和らげることができます。
また、面接後であっても不採用理由を詳細に記載する必要はありません。「他の候補者との総合的な判断により」といった表現に留めることで、不要な誤解やトラブルを避けられます。結びには、「末筆ながら、今後のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます」と添えることで、企業としての誠実さと品位が伝わる通知文となります。
書き方のポイント
不採用通知を作成する際は、応募者への配慮を前提に文面を整えることが重要です。結果だけを伝える事務的な文面にならないよう、いくつかの基本ポイントを押さえておくと誠実でトラブルの少ない通知を作成することができます。
- 結果を簡潔に:回りくどい説明は避け、選考結果を明確に伝えます。
- 配慮ある表現:クッションとなる言葉を用いて、否定的な印象を和らげます。
- 応募への感謝:応募や面接への時間と労力に対する感謝を必ず記載します。
- 前向きな締め:今後の活躍を祈る言葉で締めくくり、後味の良い文面にします。
①結果を簡潔に
まずは結果を簡潔に伝えましょう。結論を早めに、誤解の余地なく伝えることが重要です。候補者は連絡を待っているため、前置きが長いと「採用の可能性があるのでは」と期待させてしまい、かえって負担になります。基本は「選考を行った事実」→「結果」→「今後(書類返却など)」の順に、短く整理します。
ただし、「不採用です」「落選しました」といったあまりに直接的な言い方は、受け取る側の心理的ダメージが大きくなってしまいます。簡潔でありつつ、柔らかくて結果が明確に伝わる定型表現を用いるとよいでしょう。例えば、
- 「慎重に選考を進めました結果、誠に残念ながら今回はご期待に添えない結果となりました」
- 「総合的に検討いたしましたが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました」
といった表現が適切です。ここで曖昧な表現を使ってしまうと、問い合わせを招くことがあります。柔らかく、且つ、結論は明確に、このバランスを意識するようにしましょう。
②配慮ある表現
不採用通知は結果を簡潔に伝えることが求められる一方で、表現次第では応募者の受け止め方に大きな影響を与えます。そのため、「能力が不足している」「経験が足りない」といった断定的・評価的な言い回しは避け、クッションとなる言葉を用いることが基本となります。
具体的には、「恐れ入りますが」「誠に残念ながら」「慎重に検討いたしました結果」などを文頭や結論前に挟むと、冷たさを和らげられます。
- 「慎重に選考を進めました結果、誠に残念ながら今回はご期待に添えない結果となりました」
- 「恐れ入りますが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました」
また、敬語は過剰にへりくだり過ぎず、丁寧語+謙譲語を適度に使うと読みやすくなります。「ご応募いただき」「お時間を頂戴し」「ご検討くださり」など、相手の行為への敬意を示す表現が効果的です。「申し訳ございません」など、謝罪を繰り返すと読みづらさにも繋がってしまうので、敬意と丁寧さを示すのがポイントです。
③応募への感謝
応募への感謝を明示することも重要です。通知文を単なる結果の通達ではなく、応募者との最後の接点と位置づけることで、企業としての姿勢がより明確に伝わります。不採用という結論自体は変わらなくても、書類準備や面接参加、移動など、応募者が費やした時間や労力に言及する一文を添えることで、企業の誠実さが伝わりやすくなります。ポイントは結果を述べる前、冒頭で感謝を先に伝えることです。最初に敬意を示すことで、後に続く結論の心理的負担を和らげられます。
冒頭に入れやすい応募への感謝を示す一文の例は次の通りです。
- 「このたびは弊社求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。」
- 「ご多忙のところ、書類をご提出いただきありがとうございました。」(書類選考向け)
- 「お忙しい中、面接にご参加いただき、心より御礼申し上げます。」(面接後向け)
- 「貴重なお時間を割いて選考にお進みいただき、誠にありがとうございました。」
- 「数ある企業の中から弊社にご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。」
感謝は定型でも構いませんが、「ご多忙の中」「貴重なお時間」など相手の負担を具体的に想起させる語を添えると、形式的な印象が薄まります。
④前向きな締め
不採用という結論はどうしてもネガティブな印象を与えてしまうので、応募者の今後を応援する前向きな一文で締めくくることが重要です。最後が事務的だと「切り捨てられた」という感覚が強まり、企業イメージや口コミにも影響する可能性があります。逆に、未来志向の言葉を添えることで、結果は厳しくても“対応は誠実だった”と受け止められやすくなります。
締めは長い文章である必要はなく、過度な励ましや上から目線を避け、丁寧に、端的にまとめます。例えば次のような定型表現が使いやすいです。
- 「末筆ながら、今後のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。」
- 「今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。」
- 「これからのご発展を心より祈念いたします。」
- 「引き続きのご成功をお祈り申し上げます。」
面接後など関わりが深い場合は、「このたびは貴重なお時間を頂戴し、重ねて御礼申し上げます」と添えてから締めると、より丁寧な印象になります。
送付タイミング
不採用通知の送付タイミングは選考結果が確定次第、できるだけ早く行うことが望ましいです。連絡が遅れるほど応募者は結果を待ち続け、不安や期待を長引かせてしまいます。迅速に通知することで、気持ちの整理や次の行動に移りやすくなり、応募者心理への配慮につながります。
応募者心理への配慮
応募者は選考中、次に進んだ場合の予定を調整しながら結果を待っているので、連絡が遅れるほど不安や期待が長期化します。適切なタイミングで通知することは、不採用であっても誠実な対応として受け止められやすくなります。
書類選考後の場合、応募者は複数社に同時応募しているケースが多いので、比較的気持ちの切り替えも早い傾向にあります。そのため、応募書類到着後2〜3日を目安に送付するのが望ましいでしょう。遅れてしまうと「選考が進んでいるのでは」という期待を持たせてしまいます。
一方、面接後は状況が異なります。応募者は面接準備や移動に時間と労力をかけており、企業への期待値も高まっています。そのため、結果連絡が遅いほど落胆が大きくなりがちです。面接後は3〜7日以内、遅くても1週間以内での通知を意識すると心理的な負担を最小限に抑えられます。
選考に時間がかかる場合でも、「結果連絡までに日数を要する」旨を事前に伝えておくことで、不安を和らげることができます。送付タイミングは単なる事務処理ではなく、応募者への配慮そのものであることに留意が必要です。
郵送時の対応
郵送で不採用通知を送る際は、書面の内容だけでなく外観や扱い方にも配慮することが大切です。封筒は白無地や社名入りのものを用い、宛名は正式表記で丁寧に記載しましょう。書類の折り方や同封物の有無も確認し、事務的になり過ぎない対応を心がけましょう。
封筒と宛名
封筒や宛名の書き方は不採用通知の第一印象を左右する重要な要素です。内容がどれだけ丁寧でも、封筒や宛名が雑だと企業全体の印象を損ねかねません。封筒は、A4用紙を三つ折りにして収められる長形3号封筒が一般的で、色は白無地または社名入りが無難です。派手な色や透けやすい素材は避け、清潔感を重視しましょう。
宛名は原則として縦書きで記載します。右側に郵便番号と住所、中央に応募者の氏名をフルネームで書き、「様」を付けるのが基本です。住所は都道府県から省略せずに記載し、マンション名や部屋番号も省かないよう注意します。企業側の差出人情報は、裏面左下に会社名・部署名・住所を縦書き、または横書きで記載します。
宛名の敬称を「殿」と誤って記載する、名前を略すといったミスは厳禁です。封筒一つにも配慮が表れるため、丁寧で正確な表記を徹底するようにしましょう。
同封物と郵便種別
不採用通知の基本的な同封物は、不採用通知書本体と、必要に応じて応募書類(履歴書・職務経歴書など)です。返却方針がある場合は通知文中で明記し、実際の同封物と齟齬が出ないよう注意します。企業パンフレット等を同封するケースもありますが、誤解を招く恐れがあるため原則不要です。
郵便種別は、普通郵便または簡易書留が一般的です。個人情報を含む書類を返却する場合は、配達記録が残る簡易書留や書留郵便を選ぶことで、紛失リスクを低減できます。
送付前には、以下のチェックを行いましょう。
- 不採用通知書は正しい内容・氏名か
- 応募書類の入れ忘れ・入れ間違いはないか
- 返却不要とする場合、その旨を記載しているか
- 封筒・郵便種別は適切か
応募書類の返却
応募書類の返却は、企業の方針を明確にしたうえで一貫した対応を行うことが重要です。返却する場合は紛失防止を徹底し、書留など安全な方法で送付します。返却しない場合も、個人情報保護の観点から適切に廃棄する旨を通知文に明記し、慎重な書類管理と処理を徹底しましょう。
個人情報保護
応募書類に含まれる履歴書や職務経歴書には、氏名・住所・連絡先・学歴・職歴など重要な個人情報が含まれています。個人情報保護法の対象であることを前提に、厳格に管理・処理する姿勢が求められます。採用活動に限った利用目的を明確にし、目的外利用や第三者提供は行ってはいけません。
書類を返却する場合は他人の目に触れないよう封入を徹底し、紛失防止のため簡易書留や書留郵便を利用するのが望ましい対応です。また、返却内容に漏れや取り違えがないか、送付前の確認も欠かせません。個人情報の管理体制は、企業の信頼性を測る指標になることを意識しましょう。
返却不要時
応募書類を返却しない場合でも、その扱いを明確にし、責任ある処理を行うことが重要です。返却不要とする場合は事前に募集要項や不採用通知文でその旨を明示し、応募者が不安を抱かないよう配慮します。黙って保管・破棄するのではなく、方針を“伝える”ことが信頼維持につながります。
具体的な処理方法としては、選考終了後に一定期間のみ厳重管理のうえ保管し、その後シュレッダー処理や溶解処理など、復元不可能な方法で破棄するのが基本です。社内での閲覧権限を限定し、目的外利用や長期保管を避けることも欠かせません。
通知文への記載例としては、
- 「なお、ご提出いただいた応募書類につきましては、選考終了後、当社にて責任をもって適切に破棄いたします」
といった一文を添えると、個人情報の扱いに対する安心感を与えられます。返却しない判断そのものよりも、説明責任と処理の確実性が問われる点を意識しましょう。
よくある質問
不採用の理由を伝えるのはなぜ?
不採用の理由を伝えるのは、応募者に納得感を与え、不要な誤解や問い合わせを防ぐためです。ただし、詳細な評価や個別の欠点を伝える必要はなく「総合的な判断によるもの」といった表現に留めるのが一般的です。理由を簡潔に示すことで誠実さを保ちつつトラブルリスクを抑えられます。
不採用の連絡を郵送するのはなぜ?
現在はメールなどで通知することが主流ですが、応募書類の返却や正式書類の原本対応が必要な場合など、郵送で送る場合もあります。履歴書などの返送時は不採用通知を同封し、必ず封書で関係者以外の目に触れないよう配慮します。書類は提出時の状態を保ち、必要に応じて速達や書留を選ぶことで、安全性と信頼性を確保できます。
お祈りメール(不採用通知)を”お祈りエール”へ
「お祈りエール」は、不採用通知を単なる結果連絡ではなく、応募者の次の挑戦を後押しする“応援メッセージ”へと転換する取り組みです。ABABAでは、企業の採用方針や想いを丁寧にヒアリングし、不採用となった応募者一人ひとりに向けたエール文を提案。
その中で、最終面接まで進んだ実績を評価するスカウトサービス「ABABA」への登録を案内します。結果として、応募者は新たな選考機会を得られ、企業側は誠実な対応を通じて採用ブランドを損なわずに済みます。不採用を“縁の終わり”ではなく、“次につながる接点”へ変える発想が、お祈りエールの本質です。
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まとめ
不採用通知は結果を伝えるだけの事務連絡ではなく、応募者との最後の接点です。簡潔で分かりやすい結果提示に加え、配慮ある表現や応募への感謝、前向きな締めくくりを意識することで、企業の誠実さは十分に伝わります。また、送付タイミングや郵送方法、応募書類の返却・破棄に至るまで、一貫した対応と個人情報への配慮が欠かせません。
不採用であっても丁寧な対応を積み重ねることが、企業イメージの向上や将来の応募につながります。採用活動の質を高める一環として、不採用通知の扱いも見直していきましょう。
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